フィッシュイーター(肉食魚)には、
✅ 鋭い歯を持つ魚(噛みついて捕食するタイプ)
✅ 歯がない魚(吸い込んで捕食するタイプ)
の2種類がいます。
この違いは、**「捕食のスタイル」と「獲物の種類」**によって決まります。
ルアーフィッシングをする際には、ターゲットの歯の特徴を知ることで、適切なルアーや釣り方を選ぶことが重要です。
1. フィッシュイーターの「歯の鋭さ」による分類
① 鋭い歯を持つフィッシュイーター
✅ 特徴
- 獲物を噛みついて仕留める。
- 獲物を捕らえた後、切断したり、押さえつけて食べる。
- エサとなる小魚を活発に追いかけるタイプが多い。
✅ 代表的な魚種
| 魚種 | 口の特徴 | 主な捕食方法 |
|---|---|---|
| シーバス(スズキ) | 小さな鋭い歯 | 吸い込みつつ、噛みつく |
| ヒラメ | 鋭い犬歯 | 噛みついて動きを止める |
| カマス | ナイフのような歯 | 獲物を噛み切る |
| サワラ | ノコギリ状の歯 | 獲物を一撃で切断 |
| タチウオ | カミソリのような歯 | 捕らえた獲物を切断 |
| ハタ類 | 太く鋭い歯 | 獲物を噛んで押さえる |
✅ ルアーフィッシングのポイント
- ワイヤーリーダーが必要な魚種もある(サワラ・タチウオなど)。
- ミノー、トップウォーター、バイブレーションなど、獲物を追いかける魚に向いたルアーが効果的。
- 噛みつく瞬間にアワセを入れるとフッキングしやすい。
② 歯がないフィッシュイーター
✅ 特徴
- 口を大きく開けて獲物を吸い込む(サクションフィーディング)。
- 獲物を丸呑みにするため、鋭い歯を持たない。
- 吸い込みやすい形のエサを好み、表層や中層で待ち伏せする魚が多い。
✅ 代表的な魚種
| 魚種 | 口の特徴 | 主な捕食方法 |
|---|---|---|
| ヒラスズキ | 歯は細かくザラザラ | 吸い込んで丸呑み |
| ブリ・ヒラマサ | 歯がほぼない | 獲物を吸い込む |
| カンパチ | 歯は小さく丸い | 強力な吸い込みで捕食 |
| マグロ類 | 歯が小さく丸い | 速いスピードで獲物を吸い込む |
✅ ルアーフィッシングのポイント
- 吸い込みやすい形のルアーが効果的(ペンシルベイト、ポッパー、ジグなど)。
- ジャークやダートの動きをつけて、リアクションバイトを誘う。
- 吸い込み時にルアーをしっかり咥えさせるため、フックサイズや形状を工夫する。
2. ルアー選びのポイント
鋭い歯を持つ魚向け
- ミノー・シンキングペンシル(小魚の動きを再現)
- バイブレーション(速い動きで捕食本能を刺激)
- ワイヤーリーダーを使用する(歯でラインが切れないように)
歯がない魚向け
- ポッパー・ペンシルベイト(トップウォーターで吸い込みやすい)
- メタルジグ(フォール時に自然な動きを出す)
- フックサイズを調整してフッキング率を上げる
3. ルアーフィッシングの実践ポイント
- ターゲットの歯の形を知る
- 噛みつくタイプか、吸い込むタイプかでルアーを選ぶ。
- アワセのタイミングを変える
- 噛みつく魚は早アワセ(タチウオ・カマス)。
- 吸い込む魚は少し遅らせてアワセ(ブリ・ヒラスズキ)。
- フックとラインの選択を工夫する
- 歯が鋭い魚はワイヤーリーダーが有効(タチウオ・サワラ)。
- 吸い込む魚にはトレブルフックよりシングルフックが刺さりやすいこともある。
4. まとめ
- フィッシュイーター(肉食魚)には、鋭い歯を持つ魚と歯がない魚の2種類がいる。
- 鋭い歯を持つ魚は噛みついて仕留める(カマス・タチウオ・サワラなど)。
- 歯がない魚は吸い込んで捕食する(ブリ・ヒラスズキ・マグロ類など)。
- ルアーフィッシングでは、魚の捕食スタイルに合わせたルアーやアクションが重要。
ターゲットの特徴を知れば、ルアーフィッシングの釣果アップにつながります!


