魚全体を100%とした場合、身、頭、骨、内臓、皮、ヒレがどの程度の割合になるかは、
魚種やサイズによって異なりますが、一般的な目安を以下にまとめます。
魚の部位ごとの一般的な割合
| 部位 | 全体に占める割合(%) | 特徴 |
|---|---|---|
| 身(可食部) | 約40~60% | 刺身や焼き物などで利用される主な可食部。魚種やサイズによって大きく異なる。 |
| 頭 | 約15~25% | 魚の大きさによって比率が異なる。アラ煮や出汁に使われることが多い。 |
| 骨 | 約10~15% | 骨格を支える部分。出汁や唐揚げに利用されることがある。 |
| 内臓 | 約10~20% | 部分的に食用(肝や白子など)になるが、基本的には廃棄される。 |
| 皮 | 約5~10% | 一部の魚は食用可能(炙りや揚げ物)。煮物や焼き魚の場合は皮を残して調理することも多い。 |
| ヒレ | 約2~5% | 基本的には廃棄されるが、唐揚げや飾りに利用される場合もある。 |
部位の特徴と用途
- 身(40~60%)
- 一般的な可食部で、刺身や焼き物、煮物などに利用される。
- 大型魚(マグロ、ブリ)は可食部が多い一方、小型魚(イワシ、アジ)は少なめ。
- 頭(15~25%)
- 頭の大きさは魚種によって異なる。カツオやタイは頭が大きく、ブリやマグロは頭が小さい。
- 頭の肉(ホホ肉や脳天)は美味とされ、特に大型魚では重宝される。
- 骨(10~15%)
- 出汁や煮付けに利用されることが多い。特にタイやカサゴなどの骨は旨味が豊富。
- 唐揚げにして骨ごと食べられる魚(小型のアジやイワシ)もある。
- 内臓(10~20%)
- 内臓の量は魚種によって異なり、脂の乗った魚(サバ、ブリ)は比較的多い。
- 肝や白子は珍味として食べられることがある。
- 皮(5~10%)
- タイやサケの皮は香ばしく焼いて食べられるが、ほとんどの魚では廃棄される。
- 皮が硬い魚(カワハギやフグ)は調理法次第で食用になる。
- ヒレ(2~5%)
- 主に廃棄されるが、イサキやアジのヒレは素揚げにすることで食べられる。
魚種別の特徴例
- 大型魚(ブリ、マグロなど)
- 可食部の割合が高い(約50~60%)。
- 頭が小さいため、頭や内臓の割合が低め。
- 中型魚(タイ、チヌなど)
- 可食部が約45~50%。
- 骨や頭が比較的大きく、出汁取りに向く。
- 小型魚(アジ、イワシなど)
- 可食部が約40~50%。
- 骨や頭の割合が大きく、調理時の歩留まりは低め。
まとめ
魚全体における歩留まりは、魚種や調理法により異なりますが、身が全体の40~60%、
それ以外の部位が約40~60%を占めるのが一般的です。
この割合を理解することで、魚を無駄なく利用する調理がしやすくなります。


