釣りにおいて「水温」といった場合、多くの場合は表面水温(海面近くの温度)を指します。
表面水温は天候や日射、風の影響を受けやすいため、実際の魚の活性や行動と必ずしも一致しない
場合があります。
そのため、釣り場での水温データを見る際には、その測定場所や水深も考慮することが重要です。
一般的な水温測定のポイント
- 表面水温
- 通常、漁港や釣りポイントで公開されている水温データは海面付近の温度を測定しています。
- 表層付近の水温は、魚の活性や接岸タイミングの目安として参考にされます。
- 特に防波堤や浅場での釣りでは、表面水温がチヌの行動に大きく影響することがあります。
- 中層や底層の水温
- 一部の専門的なデータでは、水深1~3メートルやそれ以上の水温を測定している場合もあります。
- チヌの場合、特に冬や早春は底付近にいることが多いため、底層水温が魚の状態をより的確に反映している場合があります。
- ノッコミ期の水深別の温度
- ノッコミ期は浅場に移動してくるため、水深1~2メートル付近の温度が影響を与えやすくなります。
- 浅場での水温変化は日中の太陽光の影響で上昇するため、日中の釣りが有利になることが多いです。
実釣での水温確認と対応
- 水温計を活用
表面だけでなく、実際の釣り場で水深別に水温を確認する場合は、水中温度計を使うとより正確なデータを得られます。
特に、ノッコミ期において浅場の温度が上昇するタイミングを知るのに有効です。 - 魚探の利用
魚探に温度センサーがついている場合、水深ごとの温度変化も把握できます。
チヌが居るタナ(水深)を探る目安として非常に役立ちます。
まとめ
釣り場で言われる水温は通常表面水温を指しますが、チヌの動きに影響を与えるのは水深
1~3メートル付近の温度が重要になる場合もあります。
そのため、可能であれば水中温度計や魚探を利用して、水深別の温度も確認することをおすすめします。


