グレ（メジナ）を活締めした際に口が開く理由は、次のような生理的メカニズムに起因します。
1. 神経系の反応
活締めでは、魚の脳や神経を素早く破壊して意識を失わせます。
この過程で筋肉の制御が失われ、口を閉じる筋肉が弛緩するため、自然と口が開いてしまいます。
2. 筋肉の弛緩と硬直
活締め直後、魚の筋肉は一時的に弛緩します。この弛緩が口を閉じる筋肉にも影響し、口が開いた状態になります。その後、時間が経つと筋肉が硬直（死後硬直）し、口の位置が固定されることがあります。
3. 水圧や外部刺激
活締めの際に神経に刺激を与えると、口を開ける筋肉が反射的に動く場合があります。
これは、水中で捕食や呼吸時に口を動かす筋肉の反射的な動きと類似しています。
4. 活締めの方法による影響
神経締めの際、脳や神経系への針やワイヤーの挿入が適切でない場合、筋肉が予期せぬ反射を起こしやすくなります。
このような場合、口が大きく開くことが観察されることがあります。
グレ（メジナ）のような種類では特に筋肉の反応が顕著で、このような口の動きが起きるのは
正常な現象です。
