「青物釣り」と聞くと多くの釣り人がブリを思い浮かべますが、実際には青物とはブリだけを
指すわけではありません。
以下では、「青物」という言葉の意味や、それが釣り用語として広まった理由を説明し、釣り人の
疑問にお答えします。
1. 青物=ブリ? 他にどんな魚が含まれる?
青物とは、青い背中や銀色の腹を持つ魚を指す釣り用語で、特に回遊魚を指すことが多いです。
具体的には、以下の魚種が「青物」に含まれます:
- ブリ系:ワカシ、イナダ、ワラサ、ブリ(成長段階で呼び名が変わる)
- カンパチ系:シオ、カンパチ
- サバ系:マサバ、ゴマサバ
- ヒラマサ
- カツオ
- ソウダガツオ
- イナゴ(トビウオ)
釣り人が「青物釣り」と言う場合、ブリやカンパチ、ヒラマサといった大型の青物を狙うことが多いため、青物=ブリのイメージが強くなっています。
2. なぜ「青物」という?
「青物」という言葉の由来は、魚の見た目や特徴に基づいています:
(1) 青い背中
- 青物と呼ばれる魚は、背中が青色~緑色をしており、海中で光を反射するため目立つことがあります。
- これは捕食者や敵から身を隠す「保護色」の一種です。
(2) 回遊魚の特徴
- 青物は、海流に乗って広範囲を回遊する魚が多く、「青い海を泳ぐ魚」というイメージがあります。
(3) 釣り用語としての分類
- 「白身魚」や「赤身魚」といった食材分類とは異なり、釣りでは見た目や釣り方によって魚を分類します。
- 青物は「群れで回遊し、活発に泳ぎ回る大型魚」の象徴として釣り人の間で定着しました。
3. 青物釣りの魅力は?
釣り人が青物釣りを好む理由:
- 引きの強さ:青物は力強く泳ぐため、釣り上げる際のファイトが魅力。
- 回遊性:潮や水温に応じて移動するため、釣果に波があり、狙いを定める楽しみがある。
- 釣り方の多様性:
- ショアジギング:岸からメタルジグをキャストする。
- オフショアジギング:船釣りで青物を狙う。
- 泳がせ釣り:生き餌を使って狙う。
- 食味の良さ:ブリやヒラマサなどは刺身、しゃぶしゃぶ、焼き物など幅広く楽しめます。
4. 「青物釣り」という表現が疑問に思われる理由
- ブリやカンパチといった大型魚が釣り人の青物イメージを代表している一方で、小型のサバやカツオも青物に分類されるため、混乱が生じることがあります。
- また、「青物」は釣りの用語であり、正式な魚の分類ではないため、地域によって解釈が異なる場合もあります。
5. まとめ
- 青物釣り=ブリ釣りというイメージは、ブリが青物の代表格であるためですが、実際にはサバ、ヒラマサ、カツオなど多くの魚が含まれます。
- 青物は、青い背中を持ち、回遊性が高い魚を指し、釣りのターゲットとしても人気があります。
- 「青物釣り」の魅力は、力強い引きと釣り方の多様性、そして食味の良さにあります。
青物釣りをより楽しむために、ターゲットや釣り方を理解し、挑戦してみてください!