和歌山南紀地方での北西風(俗に「しも風」や「北西風」とも呼ばれる)の特徴と、それが釣りに及ぼす影響について説明します。

北西風の特徴

  1. 冬季に多い風向き
    北西風は、冬型の気圧配置が強まる時期(主に秋から冬)に頻繁に吹きます。この風は陸地側から海へと吹き降ろす風で、強くなると波を立てやすく、特に外洋に面した釣り場では荒れた海況をもたらします。
  2. 吹き降ろしの性質
    内陸の冷たい空気が吹き出すため、風そのものが冷たく、体感温度を下げる要因にもなります。風速が強いときはキャストの難易度が上がり、細かい釣りの操作にも影響を与えます。

風裏に回ればベタ凪になる理由

北西風は内陸から吹き降ろす性質があるため、南紀地方の地形(特に海岸線が入り組んでいる場所)では風裏となるエリアが存在します。以下のような理由から風裏ではベタ凪になることが多いです:

  1. 山や岬の遮蔽効果
    和歌山南紀は山や岬が多いため、北西風がこれらの地形に遮られて、風の影響が緩和されます。風が直接当たらない湾内では、ほとんど波が立たずベタ凪の状態になることがよくあります。
  2. 地形に守られる湾や入り江
    湾や入り江では、北西風が海面まで届かないため、波も立ちにくく、釣りがしやすい環境が整います。

釣りを楽しめるおすすめのエリア

県外の釣り人に向けて、北西風が吹いても釣りが快適に楽しめる具体的なエリアを紹介します。

  • すさみ町周辺
    すさみ湾は岬や山に囲まれているため、北西風の影響を受けにくいです。湾内ではベタ凪になることが多く、アオリイカやカンパチ釣りにも最適です。
  • 串本の大島周辺
    北西風が吹いても、串本の大島周辺の風裏ポイントでは穏やかな海況が期待できます。特に橋杭岩周辺などは、風裏に入りやすく釣りやすい場所です。
  • 那智勝浦町の湾内
    那智湾や勝浦湾など、北西風の影響が少ない湾内では、風が当たらない穏やかな場所が多く、初心者でも安全に釣りが楽しめます。

ポイントまとめ

  • 地形を活かす:和歌山南紀の入り組んだ海岸線が、北西風の影響を遮る天然の防風壁となっています。
  • ベタ凪になる環境:風裏に回れば、驚くほど静かな海が広がることも多いです。
  • 釣りのチャンス:北西風が強い日でも、風裏ポイントを選べば釣果を期待できる釣行が可能です。

これを伝えれば、県外からの釣り人も「安心して釣りに行ける!」と感じてもらえると思います。

冬の北西風に強いアオリイカ釣り場 | 釣太郎ホームページ

和歌山南紀地方の北西風についてのご説明。釣太郎

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