【鮮度の常識】「活締め」と「脳締め」は何が違う?最高に美味しく持ち帰るための「正しい手順」を解説

「釣った魚は活締め(いけじめ)したほうがいいよ」。

よく聞く言葉ですが、じゃあ「脳締め(のうじめ)」って何?

と迷ったことはありませんか。

「どっちも同じじゃないの?」と思われがちですが、実はちょっと違います。

分かりやすく言うなら、「活締め」という大きな作業の中に、「脳締め」という

第一ステップが含まれている、という関係です。

ステップ1:脳締め(即死させる)

これが「脳締め」です。

ピックやナイフを使って、魚の脳(延髄)を一撃で破壊します。

魚は「ビクッ!」として、口を開けたり、ヒレがピンと立ったりして、一瞬で動かなくなります。

この作業の目的は、魚に「自分が死んだこと」を気づかせないことです。

暴れる信号を強制的に止めることで、旨味の元となるエネルギー(ATP)の消費をストップさせます。

いわば、鮮度の時計の針をそこで止める作業です。

ステップ2:血抜き(臭みを取る)

脳締めで動かなくなった魚の、エラ膜を切って海水につけ、血を抜きます。

これが一般的にイメージされる「締め」の作業かもしれません。

心臓が動いているうちに……という説もありますが、しっかり脳締めをしてからでも、

海水の中で振ったりすれば血は抜けます。

生臭さを消し、身をきれいに保つために欠かせません。

つまり「活締め」とは?

この「脳締め」と「血抜き」、さらにはその後の「冷やし込み(保冷)」まで。

これら一連の流れをすべてひっくるめて、魚を活きたままのような鮮度で保存する技術=「活締め」と呼びます。

カレーライスで例えるなら、「脳締め」は「お米を炊くこと」、「血抜き」は「野菜を切ること」。

全部そろって初めて、美味しい「活締め(カレー)」が完成するのです。

順番を間違えないで!

大事なのは**「まず脳締め」**です。

生きたままエラを切って血抜きをしようとすると、魚は激痛で大暴れします。

これではせっかくの旨味が逃げてしまいますし、何より魚が可哀想です。

まずは脳締めで苦しまずに動きを止め、それから血抜き。 この順番が、魚への敬意であり、最高の味への近道です。

タイトルとURLをコピーしました