南紀のアジは旨い。
これはもうブランドに近い存在です。
ではサバはどうか。
脂が乗れば圧倒的に旨い。
だが評価は安定しない。
結局どちらが市場価値が高いのか。
感覚ではなく、価格・需要・流通安定性で冷静に見ていきます。
まず前提。南紀という海の強み
みなべ
白浜
串本
この海域は黒潮の影響を受け、
・潮流が速い
・ベイトが豊富
・年間を通じ水温変動が大きい
その結果、筋肉密度の高い魚が育ちやすい。
南紀アジの市場価値
アジ
卸値目安(良型・鮮魚)
1kgあたり
800円〜1,800円
※尺超えはさらに上がる
強み
・通年安定供給
・刺身需要が高い
・家庭消費が多い
・飲食店で使いやすい
アジは「失敗しにくい魚」。
安定感が最大の価値です。
南紀サバの市場価値
サバ
卸値目安(脂乗り個体)
1kgあたり
500円〜2,200円
※極上個体は跳ねる
強み
・脂が乗れば単価爆上がり
・ブランド化余地あり
・加工適性が高い
ただし。
脂が薄い時期は価格が伸びない。
ヒスタミンリスクもある。
評価のブレが大きい。
平均価格で見ると
年間平均単価で見ると、
南紀アジ > 南紀サバ
安定性が価格を支えます。
最高値で見ると
ピーク時。
脂質20%超えの個体が出る冬場は、
南紀サバ > 南紀アジ
爆発力はサバが上。
需要構造の違い
アジは
・家庭
・居酒屋
・観光地
広く薄く売れる。
サバは
・専門店
・〆サバ
・高付加価値加工
尖った需要。
保存性とリスク
アジは比較的扱いやすい。
サバは温度管理が命。
海水氷保管ができる環境ではサバの評価は上がるが、
一般流通ではアジの方が安全。
数値で比較まとめ
| 項目 | 南紀アジ | 南紀サバ |
|---|---|---|
| 年間平均単価 | 高い | やや低い |
| 最高値 | 高い | 非常に高い |
| 価格安定性 | ◎ | △ |
| 加工適性 | ○ | ◎ |
| 鮮度リスク | 低 | 高 |
結論
年間通しての市場価値は「南紀アジ」が上。
だが。
ポテンシャル最大値は「南紀サバ」が上。
安定王者がアジ。
爆発型がサバ。
釣り人視点での価値
釣り人が自分で処理できるなら、
・締め
・血抜き
・海水氷
・塩処理
ここまでやれるなら、
南紀サバは化ける。
市場価値と“体験価値”は別物。
要約
・平均単価は南紀アジが上
・最高単価は南紀サバが上
・安定性はアジ
・爆発力はサバ
南紀の海はどちらも一級品。
あなたが選ぶのは
安定か、爆発か。

