「例年なら今頃は、あの魚が釣れ始めるはずなのに…」
そんな風に首をかしげることが、ここ数年で本当に増えた気がします。
私たちは2月になれば「春の準備」を意識しますが、海の中に住む魚たちにとっては、日付なんて関係ありません。
彼らにとっての絶対的な基準は、体温や活動レベルに直結する「海水温」なのです。
「暦」と「水温」のズレがもたらす違和感
本来、2月の南紀といえば寒さのピークを越え、水温も年間で最も低くなる時期。
しかし温暖化の影響か、冬の間も水温が下がりきらない「高水温期」が長く続くようになりました。
その結果、本来なら深場に落ちるはずの魚が浅場に残っていたり、逆に春の訪れを告げる魚の動きが遅れたりと、海の中のタイムスケジュールが大幅に狂っています。
ターゲット魚種の変化と釣り人の対応
このズレは、私たちの釣果にも直結します。
かつては「この時期はこの魚」という定番のパターンがありましたが、今は水温計の数値をしっかり確認しないと、的外れなポイント選びをしてしまいかねません。
水温が高いまま推移すれば、南方系のエサ取りが冬場も元気なままだったり、本命の食い気にムラが出たりと、釣り人にとっては悩ましい状況が続きます。
「去年はこうだったから」という経験則以上に、目の前の「今の水温」を信じる力が、今の釣りには求められているのかもしれません。
変わる海、変わらない情熱
地球規模の温暖化を止めるのは簡単ではありませんが、変化する海の状態をいち早く察知し、それに対応していくのも釣りの醍醐味の一つ。
魚たちが水温の変化に敏感であるように、私たちも自然が出す小さなサインを見逃さないようにしたいものです。
「暦」に縛られず、五感を研ぎ澄ませて海と向き合う。
それこそが、今の時代に魚を手にするための秘訣ではないでしょうか。
海の状況は刻一刻と変化しています。
釣太郎では、最新の海水温やリアルな釣果情報を常に発信しています。
カレンダーを信じすぎず、水温計と向き合って、最高の1匹を狙いに行きましょう。

