1. 活締めとは?
釣った魚を素早く脳死状態にし、血抜き・神経締めを行う処理のこと。
鮮度・旨味・見た目を保つため、海釣りでは必須の技術です。
2. 活締めすると魚の口が開くのはなぜ?
● 原因①:脳神経の破壊による筋肉制御の喪失
活締めでは、魚の脳をピックなどで破壊します。
これにより、口を閉じる筋肉(閉口筋)への神経信号が途絶え、筋肉が弛緩。
→ 結果として、口が自然に開く。
● 原因②:筋肉の弛緩と死後硬直の前段階
活締め直後、魚の筋肉は一時的に緩みます。 これはATPが残っているため、硬直が始まっていない状態。
→ 口を閉じる力が抜け、開いたままになる。
● 原因③:反射的な筋収縮による口の動き
神経締めの際、ワイヤーが脊髄を刺激すると、 → 口を開ける筋肉が反射的に動くことがある。
これは水中での呼吸・捕食時の反射に似た動き。
3. 活締め後の「口が開く」は正常な現象
| 状態 | 意味 |
|---|---|
| 活締め直後に口が開く | 神経遮断が成功している証拠 |
| 口が閉じたまま硬直 | 締め方が不十分、または野締めの可能性あり |
| 開いたまま硬直 | 活締め成功+死後硬直が始まった状態 |
→ 口の開き方で締め方の成否を判断できる。
4. 魚種による違いはある?
はい、あります。
| 魚種 | 口の開きやすさ | 備考 |
|---|---|---|
| グレ(メジナ) | 開きやすい | 筋肉反応が顕著で、活締め後に口が開く例が多い |
| マダイ | 開きにくい | 顎の筋肉が強く、開きにくい個体もある |
| アオリイカ | 開かない | 軟体動物のため、口(カラストンビ)は動かない |
5. 活締めの成功サインとしての「口の開き」
釣り人の間では、以下のように判断されます。
- 口が開いた=脳締め成功+神経遮断が効いている
- 口が閉じたまま暴れる=締めが不完全、ATP消費中
- 口が開いたまま硬直=熟成開始の合図、鮮度維持に成功
→ 口の開きは、魚の状態を見極める重要な指標。
6. まとめ
- 活締めすると魚の口が開くのは、神経遮断と筋肉弛緩が原因
- 口を閉じる筋肉が制御を失い、自然に開く
- 神経締めの刺激で反射的に口が開くこともある
- グレなどは特に口が開きやすく、締め成功の目安になる
- 口の開き方で、締め方の成否や鮮度状態を判断できる

