カツオの刺身やたたき食べてるときに、腹身に白い米粒みたいなのが出てきて「うわっ…」ってなること、みんな一度はあるよな。
俺も南紀でカツオ捌いてて、腹側からテンタクラリアがポロポロ出てきたとき「またかよ…」ってため息ついたこと何度もある(笑)。
で、よく聞くのがこの噂:「カツオに寄生虫がいっぱいいる方が旨い」
「寄生虫がいないカツオは不味い」地元の魚屋さんや漁師仲間の間で昔から言われてる話だよな。
でもこれ、ほんとにそうなのか? ただの迷信なのか?
ちゃんと調べてみたから、寄生虫の種類から食中毒リスク、味との関係まで全部ぶっちゃけてくよ。
カツオに主に寄生する寄生虫は3種類。
ほとんどは「無害」カツオの寄生虫で一番よく見るのはこれ。
1. テンタクラリア(米粒みたいな白いヤツ)
- 見た目:米粒〜小豆くらいの乳白色の粒。腹身(ハラス側)に多い。
- 寄生場所:内臓周りや腹側の筋肉。
- 人体への影響:完全に無害。食べても何も起きない。
- 初ガツオ(3〜5月頃)の腹身に特に多い。1匹から30匹以上出てくることもザラ。
- 地元魚屋の話:「背身にはほとんどいないから、背側だけ使えばOK」ってよく言う。
2. アニサキス(白い糸みたいなヤツ)
- 見た目:2〜3cmの白い太い糸。コイル状に巻いてる。
- 寄生場所:筋肉内(特に腹側)。生きたカツオの時点で筋肉に入ってる場合が多い。
- 人体への影響:**生で食べると激痛の食中毒(アニサキス症)**を引き起こす可能性あり。胃壁や腸壁に食い込んで激しい腹痛・吐き気。
- カツオの場合:2018年頃に急増して話題になったけど、今は冷凍・加熱でほぼ防げる。
- 予防:-20℃で24時間以上冷凍、または中心部まで60℃以上加熱で死滅。
3. カツオ糸状虫(長い白い紐みたいなヤツ)
- 見た目:数cm〜50cm近くになる細長い線虫。
- 寄生場所:筋肉内。稀だけどたまに出る。
- 人体への影響:無害。食べても大丈夫。
まとめると、テンタクラリアとカツオ糸状虫は見た目キモいけど無害。
問題はアニサキスだけ。
でもカツオのたたき(表面炙り)や冷凍物ならリスクほぼゼロだよ。
「寄生虫がいないと不味い」説の正体は?
この説の根っこは、「脂の乗ったカツオに寄生虫が多い」 っていう観察から来てる。
- 脂乗りいいカツオ(特に戻りガツオや栄養豊富な個体)は、餌をたくさん食べてる。
- 餌(プランクトンや小魚)を通じて中間宿主の寄生虫が入りやすい。
- だから「脂乗ってる=寄生虫多い=旨い」って連想ゲームが成立しちゃった。
実際、2018年の初ガツオでアニサキス多かった年は「脂乗りいい個体が多かった」って報告もある。
でも逆は必ずしも真じゃない。
寄生虫ゼロの超新鮮な脂乗りカツオも普通にうまいし、寄生虫だらけの痩せカツオは味が落ちる。
つまり、寄生虫の多さは「美味しさの証拠」じゃなくて「たまたまの副産物」。
直接関係ないんだよな。
魚屋さんや漁師の間で「寄生虫多い方が旨い」って言われるのは、昔からの経験則がデフォルメされただけだと思う。
美味しいカツオの見分け方(寄生虫気にせず安全に)
- 鮮度命:目が澄んでて、えらが赤い。腹の張りがある。
- 脂乗りチェック:背中側(男節)が厚くてツヤがある。腹側(女節)は柔らかめがいい。
- 寄生虫対策:
- 生食なら背身優先(テンタクラリア少ない)。
- 腹身はたたきや煮付けに。
- アニサキス怖い人は冷凍物か表面しっかり炙ったたたきを選ぶ。
- 時期:初ガツオ(春)は寄生虫多めだけど脂少なめ。戻りガツオ(秋)は脂乗って旨いけど寄生虫は個体差。
まとめ:寄生虫は「美味しさのバロメーター」じゃない。
安全に食べてこそ最高カツオと寄生虫は切っても切れない仲だけど、「寄生虫がいないと不味い」は都市伝説。
脂乗りいいカツオに寄生虫が多い傾向はあるけど、それが味を決めてるわけじゃない。
むしろ新鮮で脂が乗ってて、寄生虫対策しっかりしたカツオが一番うまいよ。
南紀で獲れたてのカツオ食うときは、腹身の白い米粒見ても「またお前か」って笑って、
背身を豪快に刺身で食うのがうまい(笑)。

