AIに「流通品」と「釣りたて」の成分や状態を比較させると、興味深い3つの「決定的差」が浮かび上がってきました。
1. 細胞レベルでの「破壊」がない
スーパーのイカの多くは、遠洋で獲れて一度冷凍され、解凍されて店頭に並びます。
この過程で何が起きるか。
水分が氷の結晶となり、細胞膜を突き破ってしまいます。
解凍すると、そこから旨味を含んだ水分(ドリップ)が流れ出し、身はスポンジのようにスカスカになります。
【釣りたての場合】
細胞は生きています。
筋肉繊維が一本一本、張り詰めた状態を保っています。
噛んだ瞬間に「パツン!」と弾けるあの食感は、細胞が無傷である証拠。
AI分析によると、弾力数値(レオロジー特性)において、釣りたては解凍品の約3倍のスコアを叩き出すそうです。
2. 「甘み成分」の含有量が段違い
イカの甘みの正体は、グリシン、アラニン、プロリンといった遊離アミノ酸です。
これらは鮮度が落ちると共に分解され、減少していきます。
さらに悪いことに、スーパー品は水洗いや解凍の過程で、水溶性であるこれらの甘み成分が水と一緒に流出しています。
【釣りたての場合】
釣り上げてすぐに締めることで、アミノ酸の分解をストップさせます。
さらに、神経締めなどでストレスを与えずに持ち帰れば、旨味の元となるATP(エネルギー物質)が大量に残ります。
これを寝かせることで、爆発的な甘みに変化するのです。
口に入れた瞬間の「ねっとりとした甘み」は、科学的にも保証された数値の差です。
3. 「臭み」か「香り」か
時間が経ったイカからは、トリメチルアミンという物質が発生します。
これがいわゆる「生臭さ」の原因。
スーパーのパックを開けた時に感じる、あの独特の匂いです。
【釣りたての場合】
この物質がほぼゼロです。
感じるのは「磯の香り(潮の匂い)」だけ。
AIの嗅覚センサー分析でも、釣りたてのイカからは不快臭成分が検出限界以下という結果が出ます。
醤油をつけず、そのまま食べても臭くないのはこのためです。
結論:釣り人は「最高級」を食べている
AIが出した結論はシンプルでした。
「スーパーのイカは『食品』だが、釣りたてのイカは『体験』である」。
同じモンゴウイカでも、その価値は天と地ほど離れています。
1杯数千円の料亭でしか味わえないクオリティを、堤防で手に入れられる。
これこそが、釣り人の特権であり、最高の贅沢ではないでしょうか。
今週末も、その「別次元の味」を求めて、南紀の海でお待ちしております。

