最近、南紀の磯や堤防で──
「ウマヅラ、ほんま見んようになったな」
「昔は群れでおったのに…」
こんな声、かなり増えています。
一方で、
👉 カワハギは相変わらず普通に釣れる
👉 数もそこまで減っていない
この“差”に、違和感を持っている人も多いはずです。
結論から言います。
これは偶然でも気のせいでもありません。
ウマヅラだけが減る「構造的な理由」があります。
結論|原因は1つじゃない。「5つ重なって消えた」
まず答えをまとめます。
南紀でウマヅラハギが消えた理由は👇
① 磯焼けで住めなくなった
② 水温上昇で沖へ逃げた
③ カワハギとの競争に負けた
④ 持ち帰り増加で回復不能
⑤ 子どもが育たない海になった
この5つが重なった結果です。
「たまたま減った」わけではありません。
① 最大原因|磯焼けで“家”が消えた
まず、いちばん大きいのがこれです。
今の南紀の磯、どうですか?
・昔より海藻が少ない
・岩が丸見え
・茶色い海底
こうなっていませんか?
これが磯焼けです。
ウマヅラハギは👇
👉 海藻帯が命の魚
です。
エサも、隠れ場所も、産卵場所も、
全部「藻場頼り」。
その藻場が消えた=
住めなくなった、ということです。
まずここで大量脱落しています。
② 水温上昇で“岸を捨てた”
ここ10年ほどで、南紀の海は明らかに変わりました。
・冬でも暖かい
・夏は異常高温
・黒潮の影響が強すぎる
これで何が起きるか。
👉 ウマヅラが沖・深場に移動
します。
昔は👇
磯際・波止の足元にいた魚です。
今は👇
水深20〜40mラインに溜まる傾向。
つまり、
「いなくなった」ではなく
「見える場所から消えた」
個体も多いのが現実です。
③ カワハギとの“生存競争”に負けた
ここが、今回のテーマの核心です。
なぜ、
カワハギは残って、
ウマヅラだけ消えたのか?
答え👇
👉 環境悪化に対する耐性が違う
からです。
カワハギは「環境に強い」
カワハギは👇
・エサの幅が広い
・岩場に強い
・我慢がきく
・悪環境でも生き残る
雑草タイプの魚です。
ウマヅラは「環境に弱い」
一方、ウマヅラ👇
・藻場依存
・エサが限定的
・環境変化に弱い
温室育ちタイプです。
エサが減ると、
まずウマヅラが消えます。
最後まで残るのがカワハギ。
これが今の海です。
④ 「美味い魚」になって獲られすぎた
昔のウマヅラは👇
・外道
・邪魔者
・逃がす魚
でした。
ところが今👇
・肝がうまい
・鍋がうまい
・SNSで人気
で評価アップ。
結果👇
👉 見つけたら全キープ
が当たり前に。
特に問題なのは、
「溜まり場ごと抜かれる」
こと。
一度これをやられると、
その場所は何年も戻りません。
⑤ 子どもが育たない海になった
これ、かなり深刻です。
今の南紀の海👇
・藻場なし
・隠れ場所なし
・潮流きつすぎ
=稚魚の地獄
です。
ウマヅラの子どもは、
弱いです。
隠れ場所がなければ、
ほぼ食われます。
つまり👇
👉 生まれても育たない
状態。
これが「年々減る正体」です。
⑥ なぜカワハギだけ平気なのか?
ここをまとめます。
| 項目 | ウマヅラ | カワハギ |
|---|---|---|
| 環境耐性 | 弱い | 強い |
| エサ | 限定的 | 幅広い |
| 藻場依存 | 高い | 低い |
| 適応力 | 低め | 高い |
つまり👇
👉 今の海は「カワハギ向き」
👉 ウマヅラには地獄
なんです。
⑦ 南紀の現状は「静かな異変」
正直に言います。
今の南紀は👇
✔ 表面上は普通に釣れる
✔ でも魚種は減っている
✔ 生態系が単純化している
状態です。
ウマヅラが消えたのは、
“最初のサイン”です。
このまま行くと、
次に減る魚も出てきます。
結論|これは自然現象ではない
最後にまとめます。
ウマヅラが消えた理由は👇
👉 海を壊した結果
👉 環境に弱い魚から消えた
👉 カワハギだけが生き残った
これだけです。
偶然でも、周期でもありません。
「海の体力が落ちた結果」です。

