グレ釣り師へ 「チヌ釣り、舐めんなよ。」 磯でよく聞く言葉がある。

「チヌ?
あれグレより簡単やろ」

悪気がないのは分かる。
グレ釣りをやり込んできた人ほど、
そう思いがちなのも分かる。

でもな。
それ、完全に勘違い。

チヌ釣りは「簡単」なんじゃない。
分かりにくいだけ。


なぜチヌ釣りは軽く見られやすいのか

理由ははっきりしてる。

・底狙い
・動きが少ない
・一見、地味

派手な流れもない。
ウキもスパッと消えない。
釣れても一発ドカン、じゃない日も多い。

だから、
「止めて待ってるだけ」
そう見える。

でもそれ、
何も見えてないだけ。


チヌは「違和感」に命を懸けてる魚

ここが、グレとの決定的な違い。

グレは、
・潮に着く
・群れで動く
・勢いで食う瞬間がある

だから、
多少のミスは潮が助けてくれる。

チヌは違う。

・単独、もしくは少数
・居着き
・違和感を感じたら即終了

仕掛け、
ハリス、
オモリ、
ウキの浮力、
エサの置き方。

全部見てる。


「止める」って、一番難しい操作やで?

グレ釣り師がチヌで苦戦する理由、
ここにある。

流す釣りは、
ある意味、潮が仕事をしてくれる。

チヌ釣りは違う。

・止めすぎてもダメ
・流しすぎてもダメ
・張ってもダメ
・緩めすぎてもダメ

ほんの数センチ、
ほんの数秒。

このズレで、
チヌは口を使わん。


アタリが出ないんじゃない

「出させてない」だけ

チヌ釣りでよく聞く。

「今日は食わんなぁ」
「チヌおらんわ」

実際は逆。

おる。
でも、食わせられてない。

チヌは、
アタリを出さずにエサを触る。

・ついばく
・吸って吐く
・エサだけ取る

ウキは動かん。
でも、下では勝負が終わってる。


チヌ釣りは「答え合わせが遅い釣り」

グレ釣りは、
良くも悪くも反応が早い。

・合ってれば釣れる
・ズレてればエサが残る

チヌは違う。

間違ってても、
「何も起きない」。

これが一番キツい。

だから雑になる。
だから軽く見られる。

でもな、
何も起きない=全部間違ってる
この釣りほど、シビアなもんはない。


本当にチヌを分かってる人は、口数が少ない

これは経験則。

チヌ釣りが上手い人ほど、
多くを語らん。

・ウキを変え
・ガン玉を1個外し
・エサを変え
・打ち返しを減らす

全部、静かにやってる。

そして、
周りが沈黙してる中で、
一人だけ竿を曲げる。

これがチヌ釣り。


グレ釣りとチヌ釣り

どっちが上とか、そういう話じゃない

これは誤解せんでほしい。

グレ釣りは難しい。
それは事実。

でも、
チヌ釣りは“質”が違う難しさ。

・派手さはない
・答えが見えにくい
・ミスが表に出ない

だからこそ、
ハマる人は深くハマる。


結論

チヌ釣りは「簡単」じゃない

「静かに地獄」

・違和感を消す釣り
・動かさない釣り
・何も起きない時間と向き合う釣り

これを
「簡単」の一言で片付けるなら、
まだ入口にも立ってない。

グレ釣り師さん。
一度でいい。

「本気で」
チヌを釣りに行ってみてほしい。

たぶん、
帰りの車の中でこう思う。

「……チヌ、舐めてたわ」

その時から、
磯釣りはもう一段、深くなる。

グレ釣り師へ「チヌ釣り舐めんなよ!」。グレ釣りより簡単と軽視するチヌ釣り、実は繊細で奥が深いことを知らない人が多い。釣太郎

 

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