魚の「水洗い」こそ鮮度の命!臭みを防ぐプロの下処理方法

釣った魚を美味しく食べるために、最も重要な工程の一つが「水洗い」です。

単に汚れを落とすだけでなく、鮮度を保ち、臭みの原因を断つための不可欠な作業です。

今回は、魚の味が劇的に変わる「正しい水洗いの方法」とその理由について詳しく解説します。

水洗いとは何か?

水洗いとは、ウロコを取り、エラと内臓を取り除いた後に、魚体を水で洗浄する工程のことです。

料理の世界では、この下処理全体を指して「水洗い」と呼ぶこともあります。

この作業を丁寧に行うかどうかが、刺身や焼き魚の仕上がりを大きく左右します。

なぜ水洗いが重要なのか?

水洗いが重要とされる主な理由は、以下の3点です。

1. 腸炎ビブリオ菌などの細菌を洗い流す

魚の表面やエラには、食中毒の原因となる細菌が付着している可能性があります。

特に夏場の海水温が高い時期は注意が必要です。

真水(水道水)で洗うことで、塩分を好む腸炎ビブリオ菌を死滅させたり、洗い流したりする効果があります。

2. 酵素の働きを抑え、自己消化を遅らせる

内臓に含まれる消化酵素は、魚が死んだ後も活動を続け、身を溶かしてしまいます(自己消化)。

内臓を綺麗に取り除き、腹の中を洗うことで、この進行を食い止めることができます。

3. 臭みの元となる「血」と「ぬめり」を除去する

魚の臭みの最大の原因は、血液と体表のぬめりです。

これらが残っていると、時間の経過とともに酸化し、強烈な生臭さを発生させます。

水洗いでこれらを徹底的に取り除くことが、美味しい魚料理への第一歩です。

正しい水洗いの手順

以下の手順で、手早く丁寧に行いましょう。

手順1:ウロコを取る

まずはウロコ取りや包丁の背を使って、魚の表面のウロコをきれいに取り除きます。

ヒレの際やカマの部分は残りやすいので、念入りに行います。

ウロコが残っていると、口当たりが悪くなるだけでなく、そこから雑菌が繁殖する原因にもなります。

手順2:エラと内臓を取り除く

エラ蓋を開けてエラを取り、腹を割って内臓を引き出します。

この時、内臓を傷つけないように注意してください(胆嚢などを潰すと身に苦味が移ります)。

手順3:腹の中をブラシで洗う(血合いを取る)

ここが最も重要なポイントです。

中骨に沿って付いている赤い「血合い」は、爪先や

「ササラ(竹製のブラシ)」、使い古した歯ブラシなどを使ってこすり落とします。

真っ白になるまで綺麗に洗い流してください。 血合いが残っていると、そこから腐敗が始まります。

手順4:体表のぬめりを取る

内臓を洗った後、最後に魚の表面を流水で流しながら、軽くこすってぬめりを落とします。

特に青物や底物はぬめりが多いので、しっかり落とすことで臭みを防げます。

水洗いの後の「拭き取り」が最重要

水洗いが終わったら、キッチンペーパーなどで魚体の水分を完全に拭き取ります。

腹の中(血合いの部分)の水分もしっかり拭き取ってください。

「水気」は雑菌の繁殖を助け、魚の臭みの原因になります。

洗うことと同じくらい、この「拭き取り」は重要です。

水分を残さないことが、冷蔵庫での保存期間を延ばす秘訣です。

まとめ

水洗いは、単なる洗浄作業ではありません。

「細菌」「酵素」「血液」「ぬめり」という、鮮度を落とす4大要因を取り除くための技術です。

釣太郎で釣果を持ち込まれる際も、現場で血抜きをし、帰宅後にこの水洗いを徹底することで、

数日寝かせても美味しく食べられるようになります。

ぜひ次回の釣行後にお試しください。

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