釣った魚を氷で冷やしているのに、
「なんか身が柔らかい…」
「思ったより縮んでる…」
と感じたことはありませんか?
それ、**浸透圧(しんとうあつ)**が原因です。
この仕組みを知っているかどうかで、
魚の味・見た目・価値が大きく変わります。
浸透圧とは「水が勝手に移動する力」
浸透圧とは、
濃度の違いによって、水が自然に移動しようとする力のことです。
難しく聞こえますが、
考え方はとてもシンプルです。
・薄い方 → 濃い方へ
・水は勝手に動く
これが浸透圧です。
イラスト左側:真水氷(0℃)で冷やした場合
状態
・水道水の氷
・塩分ゼロ
・浸透圧が低い
魚の体はどうなる?
海水魚の体内には、
もともと塩分が含まれています。
その魚を
塩分ゼロの真水氷に入れると、
外(真水)
↓
中(塩分あり)
という関係になります。
するとどうなるか。
水が魚の体に入り込む
浸透圧の働きで、
水が魚の体内にどんどん入ってきます。
結果として、
・身が水っぽくなる
・ブヨブヨになる
・味が薄くなる
イラスト左側の
「水分吸収」
「身がブヨブヨ」
という状態です。
イラスト右側:海水氷(約−2℃)で冷やした場合
状態
・海水を凍らせた氷
・塩分あり
・浸透圧が高い
魚の体はどうなる?
魚の体内と、
外の海水氷の塩分濃度が近いため、
水の移動が起こりにくくなります。
むしろ、
中(魚の体)
↓
外(海水氷)
へ、
余分な水分がゆっくり外へ出ていきます。
結果
・身が締まる
・ドリップが少ない
・味が濃くなる
イラスト右側の
「水分排出」
「身が締まる」
という状態です。
なぜ釣り人は「海水氷」を使うのか
理由はとても明確です。
・魚は海の生き物
・海水環境で冷やすのが自然
・細胞を壊しにくい
つまり、
魚に一番ストレスをかけない冷却方法が
海水氷なのです。
釣り初心者がやりがちなNG例
よくある失敗がこちらです。
・真水氷をそのまま入れる
・魚が直接氷に触れている
・水が溜まったまま放置
この状態だと、
浸透圧の影響で
味も見た目も一気に落ちます。
まとめ
浸透圧を知るだけで魚の価値は変わる
・真水氷
→ 水を吸ってブヨブヨ
・海水氷
→ 余分な水が抜けて身が締まる
釣りは
「釣った瞬間」で終わりではありません。
釣ってからの扱い方まで含めて釣りです。
この浸透圧の知識を知っているだけで、
同じ魚でも
ワンランク上の味になります。
初心者の方ほど、
ぜひ覚えておいてください。


