刺身は魚を切るだけの料理ではありません。
魚種ごとに切り方の正解が違う料理です。
よく聞く言葉に
「タイは薄くマグロは厚く」
というものがあります。
これは感覚論ではなく理にかなった切り方です。
この記事では魚種別に
・刺身の厚み
・刺身の幅
その最適解を理由と一緒に分かりやすく解説します。
なぜ魚によって刺身の切り方が違うのか
理由は主に3つです。
・筋繊維の太さ
・身の硬さ
・脂とうま味の量
魚は種類ごとに体の構造がまったく違います。
同じ切り方では美味しさを引き出せません。
基本原則。
刺身の厚みと幅の考え方
まず大原則です。
・上品な白身魚 → 薄め
・うま味や脂が強い魚 → 厚め
これを基準に調整します。
なぜ「タイは薄く」が正解なのか
タイの身の特徴
・筋繊維が細かい
・脂が控えめ
・うま味は繊細
厚く切りすぎると
・噛み切りにくい
・味がぼやける
という欠点が出ます。
タイの最適な刺身
・厚み:5〜7mm
・幅:やや広め
薄く広く切ることで
・舌に触れる面積が増える
・上品な甘味が広がる
これが「タイは薄く」の本当の理由です。
なぜ「マグロは厚く」が正解なのか
マグロの身の特徴
・筋肉質
・うま味が非常に強い
・脂が多い部位も多い
薄く切ると
・味が軽くなる
・コクが出ない
という結果になります。
マグロの最適な刺身
・厚み:10〜15mm
・幅:やや狭め
厚切りにすることで
・噛む回数が増える
・脂とうま味が口に広がる
これが「マグロは厚く」の理由です。
魚種別。
刺身の幅と厚みの最適解
タイ
・厚み:5〜7mm
・幅:広め
上品さ重視。
ヒラメ
・厚み:7〜10mm
・幅:やや広め
噛むほど甘い魚。
グレ
・厚み:8〜12mm
・幅:標準
寒グレはやや厚めが正解。
アジ
・厚み:8〜12mm
・幅:標準
熟成アジは厚切り向き。
ブリ
・厚み:7〜10mm
・幅:やや狭め
脂とのバランス重視。
マグロ
・厚み:10〜15mm
・幅:狭め
赤身ほど厚切りが美味しい。
刺身初心者がやりがちな失敗
全部同じ厚みで切る
・魚の個性が消える
・美味しさが平均化される
見た目重視で薄切り
・味が弱い
・満足感が低い
特にマグロでは致命的です。
家庭でも失敗しないコツ
・迷ったら中厚
・脂が強い魚は厚め
・白身は薄め
この3つを守れば失敗しません。
まとめ
「タイは薄くマグロは厚く」。
これは昔から伝わる職人の知恵です。
魚の刺身は
・魚種に合わせて
・厚みと幅を変える
それだけで味は別次元になります。
高級な魚より正しい切り方。
これが刺身を美味しくする最大の近道です。

