釣り人なら一度は耳にする言葉、「出世魚(しゅっせうお)」。
成長とともに名前が変わる魚を指しますが、ボラもその代表格のひとつです。
この記事では、
・ボラはなぜ出世魚なのか?
・どんな呼び名があるのか?
・地域による違いは?
を詳しく解説していきます。
■ 出世魚とは?
まずは基本から。
出世魚とは
成長段階によって名前が変わる魚
のこと。
昔の日本社会では、出世=立身出世は喜ばしいこととされており、
魚の成長と名前の変化が人の出世に例えられました。
ブリやスズキも有名な出世魚です。
■ ボラは出世魚の代表格
実はボラも古くからの出世魚です。
成長によって以下のように呼び名が変わります。
| 成長段階 | 体長目安 | 呼び名 |
|---|---|---|
| 仔魚(ふ化直後) | ~3cm | ハク |
| 幼魚 | 5~10cm | オボコ/オボッコ |
| 稚魚 | 10~15cm | スバシリ |
| 若魚 | 15~20cm | イナ |
| 成魚 | 30cm前後~ | ボラ |
| 大型個体 | 40cm以上~ | トド(関西)、オオボラ(関東) |
まさに名前が出世していく魚です。
■ 地域ごとの呼び名の違い
関西(大阪湾・瀬戸内)
・ハク
・オボコ
・スバシリ
・イナ
・ボラ
・トド
関東(東京湾)
・ハク
・オボッコ
・スバシリ
・イナ
・ボラ
・オオボラ
※微妙に呼び方が異なりますが、成長段階はほぼ共通です。
■ どうして名前が変わるのか?
ボラは汽水域・内湾・港湾などに多く、
幼魚の頃から人の目につくことが多い魚です。
成長ごとにサイズがわかりやすく変わるため、
漁師や釣り人の間で自然に呼び名が定着していったのです。
これは古くから続く日本独自の「魚文化」です。
■ 現代では「出世魚」としての認知度はやや低下
ボラは
・泥臭さ
・都市部の汚染海域での生息
などのイメージから、現代ではあまり刺身用などで流通しません。
そのため、若い世代の釣り人や一般消費者の間では、
「ボラ=出世魚」という認識が薄れつつあります。
しかし、実際はブリ・スズキに並ぶ代表的出世魚です。
■ まとめ:ボラは立派な出世魚!
・ボラは成長ごとに名前が変わる典型的出世魚。
・古くから漁師や釣り人の間で細かく呼び分けられてきた。
・地域によって呼び名に微妙な違いがある。
・今も釣り人の豆知識として知っておくと役立つ。


