イカの「甲羅」って? モンゴウイカとアオリイカ、構造が全然違う理由を釣り人に解説

● はじめに

釣ったイカを捌いていると、「アオリイカとモンゴウイカって中身が全然違う」と感じたことはありませんか?

とくに大きな違いがあるのが、「甲羅」と呼ばれる背中の構造部分。

実はこの“甲羅”の正体、アオリイカとモンゴウイカではまったく異なる性質を持っています。

この記事では、
・それぞれの甲羅の正体
・どうして違うのか
・釣り人にとって知っておくべき意味
を、わかりやすく解説していきます。


● 「イカの甲羅」ってそもそも何?

イカの“甲羅”とは、正確には**内部殻(ないぶかく)**と呼ばれる構造です。

貝のような外側の殻ではなく、体内にある骨のような役割の器官です。

この内部殻は、
・浮力調整
・体の形状維持
・筋肉の付着基盤
などに使われています。


● アオリイカとモンゴウイカの「甲羅」はこう違う!


✅ アオリイカの甲羅=「軟甲(なんこう)」

・細長く、透明なプラスチックのような板状
・柔らかく、ペラペラと曲がる
・主に軽量で柔軟性のある構造で、すばやい遊泳に適応

🦑釣った後に解体すると、背中からスッと抜ける透明の板。これがアオリイカの軟甲です。


✅ モンゴウイカの甲羅=「石灰質の甲板(コウバン)」

厚みのある白く硬い甲羅状の構造物
・カラカラと乾き、まるで“骨”のような手触り
・内部に空洞があり、浮力調整の機能がある

🦑モンゴウイカを釣って捌くと、体内に“貝殻のような白い板”が現れます。
これがモンゴウイカ特有の「甲板(こうばん)」で、まるで別の生物のようです。


● どうしてこんなに違うの?【進化の違い】

アオリイカとモンゴウイカは同じ「ツツイカ類」に属しますが、進化の方向性が異なっています。


🦑 アオリイカ:機動力を重視した進化

・遊泳能力に優れ、高速でのダッシュやホバリングが可能
・そのため「軽くて柔らかい骨(軟甲)」を持ち、浮力よりも運動性を重視

🦑 モンゴウイカ:中層滞在と浮力調整を重視

・あまり激しく泳がず、中層をフワフワと漂うタイプ
・浮力を安定させるために、石灰質の重い甲板を持つ進化を選んだ


● 釣り人が知っておくべき「甲羅の違い」の意味


✅ 持ち帰りの保存方法が変わる

・モンゴウイカは甲板が重く内臓に近いため、内臓を早めに取り出さないと傷みやすい
・アオリイカは体が繊細なぶん、身が柔らかく崩れやすいので冷却重視


✅ 食味にも影響する

・アオリイカの身は柔らかくて上品。刺身や寿司に最適
・モンゴウイカはコリコリとした食感で、火を通す料理(炒め物・天ぷら)向き


✅ 釣り方や生態にも関わる

・アオリイカは泳ぎが速く、エギのダートに強く反応
・モンゴウイカはボトムでじっとしていることが多く、スローな誘いに反応


● まとめ

アオリイカとモンゴウイカの「甲羅(内部骨)」は、見た目も性質も全く違います。

種類 内部構造 特徴
アオリイカ 軟甲(透明) 軽量・柔軟で泳ぎ重視
モンゴウイカ 石灰質の甲板 浮力調整重視で硬い構造

 

甲羅、アオリイカとモンゴウイカの違い説明。釣太郎

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