澄み渡る青空の下、南紀白浜に遊びに来た田中家。久しぶりの家族旅行に心を弾ませながら、
ビーチや温泉を楽しんでいた。
そんな中、ふとした瞬間に小学生の息子・翔太が言った。
「お父さん、釣りしたい!」
突然の一言に、一瞬戸惑う父・健一。しかし、せっかくの旅行だし、やりたいことをやらせてあげたい。
そこで、近くの釣具店を探すことにした。
即席釣りセットとの出会い
運よく、すぐ近くの釣具屋で「竿とリールのセット」が売られていた。
「お、これなら簡単に始められそうだな。」
健一は2.1mのコンパクトロッドのセットを手に取り、初心者向けで使いやすいことを確認。
さらに、お店の人から「足元サビキや探り釣りにおすすめですよ」とアドバイスを受けた。
「よし、これでいってみよう!」
翔太は大喜び。家族みんなで近くの堤防へ向かった。
初めての釣り体験
釣り場に到着し、さっそく準備開始。
仕掛けをセットし、エサをつけてそっと海へ落とす。
翔太がドキドキしながら竿を握っていると——
「ピクッ!」
いきなり竿先が揺れた!
「翔太、ゆっくり引いてみろ!」
健一のアドバイスに従い、慎重に巻き上げると……
「わっ!魚が釣れた!!」
なんと、小ぶりながらも立派なガシラ(カサゴ)が釣れた。
翔太は飛び跳ねながら喜び、母・真由美も「すごいね!」とスマホで写真を撮る。
釣りが生んだ家族の時間
その後も何匹か釣れ、大満足の翔太。
「こんなに楽しいなら、また釣りしたい!」
健一も、最初は戸惑ったが、家族で一緒に過ごす時間の大切さを改めて感じていた。
「よし、今度はもう少し本格的な釣り道具を買ってみようか。」
思いがけず始まった釣り体験。しかし、それは家族の新しい趣味の第一歩になったのだった。
夕暮れの海を眺めながら、翔太は誇らしげに今日の釣果を数えていた。
南紀白浜の休日——
それは、何気ないひとときから生まれた、忘れられない思い出になった。


